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再びフランス・ロマネスクの旅-12 [旅気分]

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オランジュの古代劇場
10月19日、アヴィニヨンからオランジュまでは列車で10数分です。
駅前のホテルに荷物を置くなり、古代劇場に出かけました。
シーズンオフのホテルは森閑としていました。市内の観光地図も置いていない。
「古代劇場はどっち?」「あっち」。歩いてみるしかありません。
この街のメインストリートらしい道を1キロほどいくと、カフェや商店が並ぶ賑やかな場所に出ました。
ヒコに昼ご飯を食べさせるため、まずカフェに。
リンゴジュースさえあればヒコは機嫌がいいので助かります。

古代劇場へ通じる細い道はすぐにわかりました。
ここにきてみたかったわけは二つ。
リルケが「マルテの手記」に書いていること、(リルケは110年ほど前にを訪ねています)
旅行案内によれば、古代ローマの劇場がほぼ完全な形で残っていること。
すり鉢状、半円形の石の階段。正面に、大きく高い石の壁。
これまで見てきた修道院や教皇庁の建物とちがい、青天井は解放感があります。
ヒコは薄暗い石の建築を怖がっていましたが、ここでは明るい表情をしていたのでほっとしました。
現在は、野外劇場として使われているそうで、
ステージとステージの上の屋根は、リルケの時代にはなかったものでしょう。
私としては、リルケの感慨に及ぶべくもありませんが、観たいものを体感できた感じはもてました。

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写真左は、観客席の上部から見た外の眺め。右は、観客席の裏側の通路。

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左は、外壁の一部。ローマのコロッセオに比べると、かなり素朴な造りで、親しみがもてます。
右は、入り口の番兵? 堂々としています。カメラを向けても意に介しません。
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北へ [旅気分]

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2月3日、Mr.FamIlyCiubの深澤勝さんの取材で、大宮から東北新幹線「こまち」で角館に向かいました。
沿線の天候はほぼ晴れ。仙台に近づくとうっすら雪のある風景が見られ、遠景に雪をかぶった山が。
ふと、「お山が見える」という言葉を思い出し、その瞬間、我知らず涙が。
「ゲド戦記外伝」で読んだ言葉です。この本は今私の手元にないので記憶を確かめようがないのですが、
次のような物語だったと思います。
さらわれた少女が、銅の精錬所で働かされているところを助け出され、故郷の村に向かう途中にいうのです。
少女はひどく弱っていて、故郷にたどりつくことはできないとわかっているのでしょう。
遠くに見える山は、少女の帰っていく場所、やさしく迎えられる場所を象徴しているのです。
気づいてみれば、雪をかぶった山の姿は、私にとっては、八甲田山なのでした。
ふるさと青森市には、もう、従姉も親友も、懐かしい人は誰もいません。
懐かしいのは北国の風景、その中心に鎮座している八甲田山の雄姿なのです。

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仙台をすぎてしばらくすると天候は曇りに転じ、やがて吹雪に。
盛岡から秋田方面に向かうと雪が深くなりました
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Mr.Family Ciub 深澤 勝さん [PENTAX]

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2月3日。今回のMr.Family Club は、秋田県美郷町在住の風景写真家、深澤勝さん。
Mr.Family Club170人のうち、秋田県の方ははじめてです。
深澤さんが撮るt対象は、美郷町周辺の暮らしのある風景。
色づいた稲穂の上にかかる半円の虹、美郷町のラベンダー畑、角館の桜、人影のある田園風景。
「自宅から半径6キロの範囲で撮ることが多いです」
深澤さんは写真館を経営されており、
農家のあとを継ぐべき長男が、好きな写真の道に進んだことの苦労話をたっぷりとうかがいました。
田園のまっただなかに、瀟洒な白い大きな建物。そこが深澤さんの写真スタジオです。
深澤さんのポートレートを撮らせてくださいとお願いしたら、
あっという間にスタジオのセッティングができ、「はいどうぞ」

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帰りはもう日没後。
スタジオの出口に、小さなかまくらが設けられており、私のために灯りをともしてくださいました。
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再びフランス・ロマネスクの旅-11 [旅気分]

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アヴィニヨンの教皇庁
10月18日の、シトー派三姉妹めぐりは強行軍でした。
あとになってみれば、ル・トロネを飽きるまで見て、あとの二つは省略してもよかった…と思うのですが、
それは三つを見たからいえることです。
それにしても、ルトロネの近くに1泊したかったなあ。
とんでもなく不非自由かもしれないけど、それが好なんだよねー。
などと思いながら、その日のうちにアヴィニヨンのホテルに入りました。
19日、アヴィニヨンは、オランジュにいくための中継地点なので、観光は午前中だけ。
私がアヴィニヨンについて知っているのは、「アヴィニヨンの橋の上で」という歌だけなんですが、
教皇庁と橋と、どっちにいくか?
教皇庁にしました。

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旅行案内書によれば、ヨーロッパ最大のゴシック宮殿。
大きいだけあって、いっぺんに造られたのでないことは、見ただけで感じます。
建て増しに次ぐ建て増しだったのね。複雑で広い。
中にあった聖像などはすべてフランス革命のときに破壊されたそうで、威圧感のある、大きい部屋がただただあちこちにあるだけ。
教皇庁というからには、ゴシック時代というからには、よくいえばきらびやかな装飾でみちあふれていたのでしょうし、それがあったら時間をもてあますこともなかったと思うのですが、なんだかなあ。
写真を撮る気もおきません。

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ヒコはむくれていました。私も同じ気分だけど…
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再びフランス・ロマネスクの旅-10 [旅気分]

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ゴルド村とセナンク修道院
シルヴァカーヌ修道院から30キロほど北上して、ゴルド村を眺め、セナンク修道院へ向かいます。
丘の上に古風な家がひとかたまり。フランスの最も美しい村の一つ、ゴルド村です。
でも、遠くから見ただけなので、どのように美しいのかわかりませんでした。
写真右は、ゴルド村の下に広がる平野の眺め。
ゴルド村には泊まれるのかしら? できることなら泊まって、ぼうっとした1日を過ごしたかった。
古い家並みのほかは何もないだろうって? 
だからいいんです。カフェで、カフェがなければ道端の石垣に腰掛けて、空を眺めたり、猫をからかったり。
折紙をもっていくので、近くにいる人にツルを折ってあげることもあります。
「オリガミ?」と「聞いて、大喜びし、たちまち仲良くなれます。オリガミは世界の共通語のようです。
そんな一日の、なんと長いこと。
見知らぬ国の見知らぬ町で退屈しているくらい、贅沢な時間はないと思うのです。

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セナンク修道院は、旅行意案内書には「ラヴェンダーの美しい修道院」として紹介されていますが、シトー派三姉妹の一つである、ロマネスクの建築です。
写真右の、手前の畑がラヴェンダーで、シーズンには一面の紫に染まるそうです。
ここは現在も修道院として機能しているので、中の見学は遠慮しました。
静かな環境が素晴らしかった。

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シトー派の修道士は自分たちで山から石を切り出し、積んで、修道院を建てたといわれます。
壁には、石を切り出した人の頭文字やマークが刻まれています。
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再びフランス・ロマネスクの旅-9 [旅気分]

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シルヴァカーヌ修道院
シルヴァカーヌ修道院は、昼ご飯を食べたルールマランから数十分。
最初に見たル・トロネ修道院と同じシトー派の修道院で、同じ12世紀の建築。建て方も、周囲にまったく人家が見えないこともよく似ています。

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窓からの眺めも…

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ル。トロネ修道院と違うのは、控えめながら柱に装飾があるとこと。
あら残念、写真が小さいのでよく見えないですね。
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再びフランス・ロマネスクの旅-8 [旅気分]

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ルールマランで昼ご飯
エクサンプロヴァンスから東へ70キロ、ル・トロネ修道院を見学して、西へ同じくらい戻り、ルールマランという小さな村へ。
さてこのマリア様、撮影した順番からしてこの辺で撮ったはずなのに、どこの教会で撮ったのか全然記憶にありません。教会の正面も写しておけばよかった。
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ルールマラン。10分も歩けば一周できてしまいそうな小さな村ですが、瀟洒な建物が並び、レrストランや商店もあって、雰囲気は都会と変わりません。
ここで昼ご飯にしました、山盛りの生野菜の上に少々の肉やチーズが乗っかっている、フランスの典型的なサラダ。大好きな料理です。どうして日本にはこういうメニューがないんだろう?

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次の目的地、シルヴァカーヌ修道院に向かう道筋の風景。
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再びフランス・ロマネスクの旅-7 [旅気分]

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(うわあ! 今年になってから一度も投稿していない。反省っ)

ル・トロネ修道院 続き
外壁も天井のアーチも、シンプルさが好き。「時」がいい表情を添えています。

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再び内部。どちらもこの修道院で使われていた装置のようです。
左は、巨大なネジ。絞る道具でしょうね。葡萄酒を作っていたのかな。
右はなんだかわかりません。何かを入れた布袋をつるして、したたる液体を濾しとったのでしょうか。
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新年のご挨拶 [アートな時間]

あけましておめでとうございます

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十二支の版画シリーズは、亥年から始めてしまったので、
今年の戌年でオシマイ。
さて、来年は? 思案中です。
今になってみると、日本犬にしては耳が大きすぎ、おでこが出っぱって、しかも太っちょ。
十数年前に描いたんだ…今ならどんな表現をするかなあ。

間遠になりがちな投稿、ガンバラナクチャ。
今年もよろしくお願いいたします。
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再びフランス・ロマネスクの旅-6 [旅気分]

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ル・トロネ修道院
12世紀に建てられた「シトー派三姉妹」と呼ばれる修道院。
去年は、ロマネスクの壁画や柱頭のレリーフにのぼせていた私ですが、
今年は同じロマネスクでも、なんの飾りもない、石そのものの建築が見たくてたまらない。
ここが目的地の一つ、ル・トロネ修道院です。
エクサンプロヴァンスから車で70キロ、静かな山を縫うように走って、到着。
ほの暗い聖堂。よいです、よいです。
シトー派は、極端に質素を重んじ、粗衣粗食、激しい労働、寝床は板、あるいは石の床に藁を敷いただけ。
冬はめちゃくちゃ寒かったでしょうねー[もうやだ~(悲しい顔)]
だからほとんどの修道士が若死したということです。
厳しい生活の中でも気候のよい季節はめぐってきます。そんなひととき、この聖堂で神に祈りをささげるのは、心きよめられる、素晴らしい体験だったのではないでしょうか。
私一人の旅ならば、聖堂に座りこんでぼーっとした時間を過ごしたいところですが、
ヒコが「怖い」というので、回廊に出ました。

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回廊の、内と外です。

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ヒコは来る途中、車酔いに苦しみました。でも、きれいな空気の中で元気回復。
記念写真を撮ってあげました。
私は一喝。
「こんな場所で、Vサインなんか出してふざけるんじゃない!」
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