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ちょっとディープなフランス-11 [旅気分]

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ショーヴィニー  サン・ピエール聖堂とその周辺
ここはショーヴィニーの市街を見下ろす小高い丘の上で、中世の城塞の廃墟があります。
生活にはたいそう不便な場所と思われますが、住宅らしい建物もいくつか見られます。
その間から顔をのぞかせているのが、サン・ピエール聖堂の正面です(写真左)。
聖堂のわきにまわると細い道があり、広場に通じていました。

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これが聖堂の後ろ姿? ほかに大きな建物はないのだからそのはずですが、印象がちがいすぎる。
ペッタンコで愛想のない正面にくらべ、後ろはモコモコと重なった感じがどことなくカワイイ。

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オフシーズンでも営業しているカフェがあるようです。いって一休みしようっと。
写真右は、広場の中心。こちらのカフェは休業しています。彫刻の少年はものうげです。

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ノラ? この辺の飼い猫? ぽっちゃりして、毛のツヤもいい。私を避けるどころか、よってきて、脚に体をすりつけます。背中のまだらが面白い。
写真右は、ある家の地番表示。おしゃれー!

ちょっとディープなフランス-10 [旅気分]

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ショーヴィニー  サン・ピエール聖堂のバケモノたち
10月21日。旅の第二の目的地、ショーヴィニーです。見たかったのは、サン・ピエール聖堂にある柱頭の彫刻。
左は12世紀後半に建てられた聖堂の一部分。右は19世紀末、デンマークで作られた銀製のブローチ。
似ています。着ぐるみを着た二人の人物、とんがり帽子、足は獅子のようです。
ちがうのは表情。12世紀の方はあっけらかん、19世紀の人物は近代の人らしく苦悩しています。
私はこのブローチに引っ張られて、ここまできてしまいました。
聖堂の内部は後世の稚拙な修復によって無残なまでに色を塗りたくられていますが、
それでも12世紀のバケモノたちの、いきいきとした姿は残されました。

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バケモノたちの野放図な明るさ。
思いだすのは去年見た、イタリア、ラヴェンナの、サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂の行列する聖女たち。聖女というからには苦難に耐えた人々でしょうに、それと知らずに見ればむしろのどか。ピクニックにでかける楽しげな女性たちのように思えました。
どちらからも、中世の人々の感情をいきいきと感じました。

Mr.Family CLub [PENTAX]

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番匠克久さん。札幌にお住まいです。2006年、個展と写真集「汽憶」を同時に発表。
「汽憶」は、汽車と記憶を重ねた、番匠さんの造語。
この言葉が意味するように、番匠さんの写真は列車そのものの描写ではなく、列車にまつわる情緒の表現です。風景のなかの列車です。
夕映えの原野を疾駆する夜行列車、霧のなかにかすかに見える先頭車両、無人駅の孤灯、白い煙だけ、レールの反射が描く曲線だけ。
1枚の写真のために、周到な準備と高度な撮影技術が必要です。
インタビューは10月9日。番匠さんの好きな撮影場所の一つ、室蘭本線の安平(あびら)駅にご一緒しました。
第2回の個展は、来年1月、リコーイメージングスクエア新宿で。写真集の出版も。

夕映えの風景と列車を美しく描写するには、日没後30分がベストなのだそうです。
番匠さんにうながされて、私も安平駅の情景を撮ってみました。ちょうど列車が到着。
4枚目の写真は、列車が去った後の、駅の周辺。
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Mr.Family Club ささき俊行さん [PENTAX]

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秋田県生まれ、大学は青森県弘前、大学院は新潟、就職は宮城県。東北と雪国から離れたことがないそうです。
包みこむような、穏やかな笑顔が印象的でした。
対象は東北の風景。リタイア後は、SUV車で泊まりがけの撮影が多くなりました。
水のある風景が好き。佐々木さんが撮る水は、山深く、ひっそりと静まっています。空を映し、樹々を映し、澄んで水底の落ち葉を見せ…
デジタル写真はデータの整理に多くの時間をさかなければならないのですが、ファミリークラブ宮城県支部長の仕事も結構忙しい。日本風景写真協会会員。

ささきさんの取材で宮城県鹿島台を訪ねたのは7月でした。戻って原稿を書き、それから先は自分の個展の準備と10月のフランス旅行のことでアタマがいっぱい。
ささきさんの投稿を忘れていたことに、今になって気がついたしまつです。
ささきさん。ごめんなさい[ふらふら]

ちょっとディープなフランス-9 [旅気分]

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コンクからショーヴィニーへ
10月20日は移動の日です。
この日、当地は祭日で学校は休み。コンクからロデスに直通のスクールバスはない。
コスモワールド(旅行会社)の担当者、小川さんは「タクシーを予約しましょう」と、手配してくれていました。
タクシーがくるのは8時。7時に起きました。ホテルの部屋から窓の外を眺めると、
10月下旬はまだ夏時間だから、夜明けは遅いのです。

タクシーが山地から開けた風景に移る頃、地平に煌々と朝日が輝きました。
ロデスはフランスの南部、東西の海岸から同じくらいへだったっています。
10時26分、ロデス発。いったんもっと南のツゥ―ルーズに戻って乗り換え、西の海岸に近いボルドーへ。
ボルドーでまた乗り換え、北上してポワティエに向かうのですが、乗り換え時間は10分しかない。
ボルドーは大きな駅です。電光掲示板で自分が乗る列車の番号とプラットホームを探すのが精いっぱい。
ところが…30分遅れる? プラットホームの番号はなかなか表示されません。
水は買いましたが、昼ご飯は友達がもたせてくれた一口羊羹を、立ったまま。
私はカロリーメイトを用意してきました。これはバッグのなかで割れ、ポロポロ崩れたりして、食べづらい。
こんなときは一口羊羹の方が食べやすいと知りました。

ポワティエいきの列車、車両のなかに電光掲示板がなく、次の停車駅を知るのが難しい。
列車の運行が正確であれば旅程表の時刻で見当がつくのですが、そもそも遅れてきた列車。途中でさらに遅れるかもしれず…ポワティエから今度はバスに乗るのに間に合うかしら。
コスモワールドの小川さんは、24時間ラインでフォローしてくれるのです。列車のなかからラインで相談。
「かなり遅れても、バスは18時46分発です。十分間に合います」と、頼もしい返事。
列車が大きな駅に近づいたとき、向かいの席の女性に「ポワティエ?」と聞いたら「ポワティエ」と答えてくれたので、無事に下車。

ポワティエのバスターミナル。小川さんは、駅やホテルのストリートビューをあらかじめプリントして送ってくれたので、安心です。おかげで迷わず到着。
バスターミナルの建物は大きな倉庫のようです。電光掲示板で自分が乗るバスの停車位置を調べます。
誰もいない。
バスがきました。シャトールーいきです。私がいきたいのはショーヴィニーなんだけど。
ドライバーに用意のチケットを見せるとうなずいたので、ショヴィニーは途中で降りるのだとわかりました。

ショーヴィニーにバスが着いたのは、19時すぎ。もう日は暮れていました。
移動に全神経を使ってしまい、写真は1枚も撮れず。

ちょっとディープなフランス—8 [旅気分]

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コンクあれこれ
2泊したホテルの名前は、オーベルジュ・サン・ジャック。サン・ジャックは聖・ヤコブのこと。入り口に、巡礼姿の聖人の像がありました。オーベルジュの意味は日本語の割烹旅館に近いのかな。宿泊だけでも、食事のためだけにきてもいいようです。
到着した夜。パンや果物を売っている店を見つけられなかったし、昼はコーヒー一杯だったと気がついて、夕食を予約しました。 「1皿だけ」といったのですが、ディナーのコースのうち、1皿にするか2皿にするかしか選択肢はないようで、魚の皿にしました。
まず出てきたのは大きなボウル(ラーメン丼に近い)になみなみと白いスープ。ジャガイモと麦粉が半々?
薄味で、はじめはおいしく感じたのですが、量が多すぎて、しまいには味を感じなくなり、「舌切り雀」の雀になったような気分。
さて、魚の皿。大きな皿いっぱいに、赤い豆が敷きつめられ(芯が残っている)、中央にこれまた大きなタラの塊。薄味の好きな私でも塩気を感じないくらい。タラはかなりにおいます。食卓には塩も胡椒もありません。
うー。スープを完食しなければよかったなあ。
旅行案内によれば、郷土料理の味のようです。海から遠い地域の昔の暮らしを考えると、納得。カメラを取り出す気力も失せ、1/3で敗退しました。
30人あまり入れそうなレストランは満席。大部分、食事にきた人たちのようでした。
写真左は、翌朝の朝食。パンとコーヒーのフランス式でした。果物は好きなだけとっていい。これは嬉しい。
写真右は、部屋の鍵です。なぜか二つありますが、片方はなんのため?

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翌日。観光客の多いシーズンにはこの店も開くのでしょう。
3時頃、1軒だけ開いていたカフェで昼ご飯。栄養満点、 これがサラダなんだから。もう夕食はいらない。

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バス停の近くで毛づくろいしていた猫。カメラをどんどん近づけても平気です。

ちょっとディープなフランス-7 [旅気分]

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コンクの散歩
コンクの集落。ウーシュ川を挟む谷の斜面に家々がしがみつくように建っています。
サント・フォワ聖堂に向かって右側が谷、左側は山です。
写真左は、集落のなかほどからバス停のある方向を見た情景。
右は、バス停付近から村の方向を見た情景です。

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集落のなかはこんな感じ。

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集落のメインストリートから細い一筋の道が、谷間の方に向かっています。
ちょっと入ってみました。
写真左は二階建の家の、一階と二階の間の構造物。家は、石と一部が木材でできているのですね。
屋根はどの家も一様に、黒っぽいスレート瓦を鱗状に重ねて葺いてあります。
よく見ると、加工が粗っぽく鱗がやや不揃いな屋根と、きれいに加工されて鱗が整っている屋根があります。
粗っぽいほうが古い建物なのでしょう。
住む人がいない家もありますが、川に近いほうにクレーンが見え、新築中と思われました。
新建材を使わない、この場所伝統のスタイルを守るなど、きまりがあるにちがいありません。
集落内の道はメインストリートもわき道も、写真右のようです。おそらく屋根と同じ石です。
雨水を流す溝が中央にあり、溝の両側だけは石を平らに使っていますが、ほかの部分は石の断面が天を向いているのでギザギザ。歩きづらいし、車が通るとバリバリとすごい音がします。

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集落の反対の端にいってみました。どこかの学校から、課外授業で来たのでしょうか。
この集落にこれほどの子供が住んでいるとは思えません。

ちょっとディープなフランス-6 [旅気分]

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コンク  サント・フォワ聖堂のぐるり
10月19日。今日はまる一日コンクの村にいます。
サント・フォワ聖堂のタンパンを見たくてきたのに、天候は曇り。光が鈍い。
タンパンは高いところにあって見づらいし、私の視力もかなりいい加減。自分で撮るより、家に置いてきた参考書の写真がずっといい。大事なのはコンクの風土に浸ること。
聖堂の裏にまわると、石のバスタブのようなものが並んでいました。バスタブにしては、石をくりぬいた部分の幅が狭いな…よく見たら、人間の頭から肩の形をしているものもあります。
そうか、石棺なんだ。蓋はどうなっていたのかしら?
底に、水抜きの孔がありました。それを見た瞬間、石棺がナマナマしく感じられて、ぞくっとしました。

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石段を降りて、聖堂の右横に出ました。
修道服は白。足は裸足にサンダル。これも伝統でしょうか。
古風なサント・フォワ聖堂のなかで白い服の神父さんたちが礼拝していたら、絵のようでしょうね。

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芝生の庭の横にある静かな建物。昔の僧院だそうです。今は宝物館になっています。
庭のまんなかに大きな水盤がありました。
人が立って入るくらいの大きさです。去年イタリアで見た、ネオニアーノ洗礼堂を思いだしました。
これも洗礼のための水槽かしら。底にコインがたくさん沈んでいました。
由緒ある場所に水があるとコインを投げ入れたくなる気持ち、世界共通ですね。

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宝物館には、サント・フォワの遺骨をおさめた黄金の像があります。このなかだけは撮影禁止。
写真左が入り口なのですが、閉まっていると扉と壁とは格子のようなもので一体化し、壁にしか見えません。
迷っていたら、誰かが開けたではありませんか。なあんだ、そうだったのか。
扉の奥のチケット売り場で、女性が手をバタバタやっています。バッタが入りこんでいたのです。
私は入れなかったのに…我ながらバッタにも劣るアタマです。
バッタは捕まえられ、庭に放り出されました。背中に赤い模様がある、きれいなバッタです。

ちょっとディープなフランス-5 [旅気分]

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コンク  サント・フォワ聖堂
コンクは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路のひとつ、ル・ピュイの道にある小さな村。
サント・フォワ聖堂のタンパンが見たくてここにきました。

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タンパンの場面は最後の審判。中央にいるキリストは右手で上を指し、左手で下を指しています。、
キリストの右側は天国、左側は地獄。
天国に入った人たちはお行儀がいいけれど、いきいきとして愉快なのは地獄送りの人々。
地獄にいく人の身になったら愉快なんていっていられないでしょうけれど。

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聖堂のなかは質素です。いい感じ。
窓のデザインがすっきりしていると思たら、これは現代の作家の手になるらしい。
サント・フォワ聖堂は12世紀前半に完成しているそうです。このデザインもわるくないけれど、私としては、昔の姿がどんなだったか知りたい。

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朝、人けのない聖堂のなかで、オルガンが鳴りはじめました。
どこかで礼拝をしている様子はありません…いい音だなあ…アマチュアの演奏じゃないね…こんな田舎で?
でもこれ、スピーカーの音ではないよ…えっ、ほんとだ…ナマ演奏!
弾いていたのは、背中が少し丸い老婦人。
知らない曲ばかりですが、聴き飽きません。
最後まで聴いて、その女性が鍵盤に覆いをかけて立ち去ろうとしたとき、思わずお辞儀をしてしまいいました。
「ありがとう、素晴らしかった」。英語が通じました。「音もきれいですね」「いい楽器です」。
オルガンはアップライトピアノくらいの大きさで、パイプは木製。木製のパイプオルガン、はじめて見ました。
しばらくして、今度はもっと力強い響きで、バッハが。こちらは金属のパイプオルガンです。
でも、木製のパイプオルガンの音の方が好きだな。

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無造作に台の上に置かれているのは祈祷書でしょうか。
このコップに入った蝋燭は1週間燃え続けるそうです。私はケチをして、2~3時間で燃えつきるという1ユーロの蝋燭にしました。

ちょっとディープなフランス-4 [旅気分]

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ツゥールーズからコンクへ
サン・セルナン聖堂を出て、ホテルに戻ろうとしたら、さっそく道に迷いました。
この道だっけと歩いていけば、どうも変。
地図をもってあちこち見まわしていると、声をかけてくれる紳士あり、達者な英語を話す魅力的な女性あり。
ツゥ―ルーズの人は親切だなあ。
駅前のホテルに戻るのに、駅名を「マタビウ」と発音するとすぐにわかってくれるので、助かりました。
ツゥ―ルーズは大都市です。活気のある朝市が何ブロックも続いていました。
野菜も果物もピッカピカの新鮮さ。とてもきれい。気がせいているのでゆっくり見られなくて残念。

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ツゥルーズのマタビウ駅からローカル線で2時間あまり。ロデス駅に到着。
駅とロデスの町とはちょっと離れているらしく、駅前には数えるほどしか建物がありません。
数少ないお店のなかに、自転車屋さんがありました。自転車か車がなければ生活できない場所のようです。
さて、私の最初の目的地コンクにいくバスは、16時30分発です。3時間も間があります。
スーツケースを預けるところもないので散歩もままならず、駅前ただ1軒のカフェで暇つぶし。
いよいよバスに乗ってみると、これはスクールバスなのでした。
山あいのあちこち、いくつかの学校に停まり、小学生から中学生くらいの子供を乗せてさらに山深く進んでいきます。子供たちが騒ぎすぎると、ドライバーが叱ります。
いくつかの集落で、子供が二人、三人と下車して、車内はだいぶ静かになりました。
日没頃、コンクに到着。バスはもっと先まで行くようでした。

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コンクの集落の端にある建物。舗装道路はここで終わり、石畳の道がはじまっています。